都立高校受験と内申点(調査書点)

内申点の重要性は、以下の通り。
①「併願」できる私立高校が広がる。
多くの都立高校一般受験者は、希望する都立高校と滑り止めの私立高校を選択します。私立高校を選択することを「併願」といいます。この「併願」できる私立高校は、委員長、部活動、英検の加点はあるものの、ほぼ中三の内申点で決まります。
だから、中三1学期からの中間考査からサボってしまうと内申点が悪くなるので、内申点で受験可能な「併願」私立高校が限定されてしますのです。「併願」私立高校は12月に決めます。多くの生徒は受験本番の2月まで実力はどんどん上昇するでしょうから、受験する都立高校より、内申点で決めた偏差値の低い「併願」私立高校を受験する傾向になります。
万が一、都立高校の受験に失敗した場合、実力より低い私立高校に通うことになってしまします。そうならないように3年生になったら1学期の中間考査から、高得点が採れるように勉強する必要があります。
※「併願」私立高校は、志望の都立高校に失敗した場合、通学しなければなりません。そんな制度です。
②本番試験で高得点が必要になる。
以下数式のように、都立高校の一般入試では、学力検査7割と内申点3割の比率で合否が判断されます。つまり、内申点がいいと本番当日のテスト点数に余裕が出来るので、テスト当日にちょっと調子が悪くて、実力が出せなかった時も内申点でカバーできるのです。
都立高校の入試倍率は、年々変動しています。入試倍率が高い場合、内申点が高くなければ合格できない場合がことがあります。

【一般入試について】
都立高校の一般入試は、学力検査7割、内申点3割の1000点満点で合否が判断されます。学力検査は試験本番当日の点数、内申点は今までの中学生活の頑張り度になります。中学生活の頑張り度を3割評価するというのは、一見善意的な判定方法ですが落とし穴でもあります。
落とし穴というのは、中三の1学期中間試験から評価されるため、試練が始まっているということです。本番試験当日までまだ10か月あるので、夏休みから頑張ると思ったのではちょっと遅いです。
この内申点は、中学校の成績や態度、出席日数など、在学中の生徒の学力や品性を総合的に評価した点数のことですが、実態は、ほぼ3年生の中間・期末考査の点数で決まります。
中学校の中間考査は主要5教科(国・数・英・社・理)、期末考査は主要5教科と副教科4教科(体・音・美・技家)の9教科。
2022年度は、学力検査と内申点を合わせた1000点に、はじめて実施されたイーサ
ットジェイの30点が加算されたので、1030点満点となりました。配点は以下の通り、
【配点】
①内申点

 ※全教科5評価の時は、5教科×5×1+4教科×5×2となり、満点65点になる。

 ※換算内申が65点満点の場合、内申点(調査書点)は満点300点になる。

②学力検査

※入試点数が500点満点の場合、学力検査得点は満点700点になる。



みなさまの志望校校合格を祈願しています。


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